■ボールがネットを超える高さ
今日は「ボールがネットを越える高さ」について書いてみたいと思います。
百聞は一見に如かず!なので、まずは、この動画をご覧ください。
Roger Federer(ロジャー・フェデラー) vs Daniil Medvedev(ダニール・メドベージェフ)のコートレベルで撮影された試合のハイライト動画です。
見て分かると思いますが、双方のボールともに結構なスピン量をもったボールなので、高い所を通過してもコートに入りますが、基本的に、深いボールを打つときは、より高い位置を通過させ、短いボールを打ちたい時は、ネットに近い低い高さを通過させています。
フラットでの強打するシーンもありますが、それは、(ネットよりも)高い打点からのショットですね。
通常のTV放送の様に上から見ると分からないボールの軌道がハッキリと分かりますので、1つ1つのショットにおいて、しっかりとボールに回転(スピン、スライス)が掛かっているのが分かります。
フィニッシュ(決め)に行く時のショットですら、回転がシッカリと掛かっていて、むやみやたらにフラットでスピードを出しているワケではないのも分かります。
そして、毎回毎回フルショットをしているワケではないのも分かります。
そうですね、、力は6~8割程度と言った所でしょうか・・・
それと、ベースラインでのポジションも注意して見てください。
自分のショットに応じて(=状況に応じて)、細かく上げ下げしています。
細かく変化する自分のポジションに応じて、出さないとイケない飛距離が変わりますので、ラインギリギリと言ったショットは非常に少ないですね。
攻めていても、狙うのはラインギリギリではなくて、安全マージンを持って、シッカリと内側を狙っているのが分かります。
そうやって内側へコントロールしていて、少しズレた時にライン際になるといった具合です。
◎素早い準備から、体の姿勢を崩さない程度にスイングを行い、狙いはラインのかなり内側!
◎そして、シッカリとボールに回転をかけて、ネットより離れた高い位置を通過させる!
・・・と言った内容のブログを以前には書きましたが、最近では、考え方が変わって来ました。
この「シッカリとボールに回転をかけて・・・」というのが、中高生レベルには、落とし穴になってしまいます。
そもそも、一般的な中高生のレベルでは「シッカリと回転をかけられない!」です。
・・・となると、やはり「ネット越える高さをコントロールする」のが最善な方法だと思います。
フラットやスライス ⇒ ネットから約30cm以内
ナチュラルスピン(軽いトップスピン) ⇒ ネットから約60cm以内
ヘビースピン(強めのトップスピン) ⇒ ネットから約90cm以内
紹介した試合の動画も、よくよく見ていると、上記の範囲から外れているショットは、かなり少ないのが分かります。
高すぎるスピンボールは、スピードも遅いので逆に叩かれていますが、低く短いボールでも真っ直ぐ伸びてくるボールは、攻め難そうにしているのが見て取れます。
叩かれた=攻められたボールも高く返球するばかりはなく、低く弾き返す事で攻め難くさせています。
・・・なので、最近のレッスンでは、このネット上の高さを意識させて、低いボールを使えるようになる事を目的として練習していますが、、はてさて、この効果がどのような形で現れるか??とても楽しみです。
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