■負けた理由??
さて、、最近、ジュニアや一般の方たちと話をした内容の中から、1つ書いてみたいと思います。
タイトルの通り『負けた理由』についてです。
ジュニアの子たちに限らず、試合について話をすると、、
私 「さっきの(ダブルスの)試合、どうだった?」
Jr 「2-6で負けました (>_<) 」
私 「どんな内容だったの?」
Jr 「ストロークがうまく出来なくて、ボレーでたくさん決められました・・・」
私 「そうなんだ~、、他はどうだったの?、他に負けちゃった原因になりそうなのはあった?」
Jr 「ん~~、、やっぱり、たくさんポーチされてボレーで決められたことが(負けた)原因かなぁ・・・」
今はジュニアとの会話で書きましたが、、これは、一般の方と話をしていても、同様な内容になることって結構ありますよね。
逆にこんな話もあります。
「ボレーの調子が良くて、、サーブ&ボレーとかでも、結構点が取れて、勝てました!」
まぁ、どちらも普段の会話の中に、普通に登場しそうな内容ですね。
そして、次のセリフとして、、
「もっとパッシングを練習したいと思います」
「次は、もっと、ストレートを狙うようにしてみます」
・・・というような会話に発展するのですが、、、でも、何か見落としているような気はしませんか?
本当に、ボレーで決めたり決められたりしたことが、その試合の勝敗を分けた真の原因なのでしょうか?
もちろん、(特にダブルスでは)ときおり1本のボレーが試合の流れを左右し、とても重要なポイントになることはあります。
・・ですが、試合というのは、いきなりストロークから始まることはありませんし、当然、ボレーからスタートすることもありません。
必ず、『サービス』と『リターン』から、プレイがスタートします。
そうですよね!
先ほどの会話は、どちらも、このサービスとリターンのできというのが、完全に見落とされた内容になっています。
試合には、必ず、サービスゲームとリターンゲームがあります。
そして、このうちのサービスゲームがキープ出来なければ、負けてしまいます。
(100%ブレイクが出来るのでしたら、その限りではありませんが、その確率は極めて低いものになりますよね)
この自分たちのサービスゲームをキープできなかった理由こそが、試合に負けた本当の理由なのです。
よく話をされるセオリーの1つに、『サーバー有利』というセオリーがありますが、それは、なぜなのでしょうか?
それは取りも直さず、最初からラリーの『主導権』もっているからです。
<<主導権とは>>
主となって物事を動かし進めることができる力。
テニスにおいては、「物事」を「ラリー」に置き換えて考えてみると分かり易いと思います。
『主となってラリーを進めることができる力』
サーバーは、最初から自分の手にボールを持っているワケですから、それを(技術がゆるす限りという条件がつきますが)自分の思うところへ打ち込んで、ゲームを開始することができます。
リターナーは、最初から前後左右に振り回されますから、ミスが出やすくなって、、その結果、サーバーがゲームをキープする確率が高くなるわけです。
逆に、1stサービスの確立が悪く、2ndサービスでの展開が増えると、サービスが甘くなってリターナーが積極的に(リターンから)攻撃ができるような状況になると、サーバーはリターンから左右に振り回されることになるので、失点する確率が高くなります。
これが主導権です。
サービスやリターンで主導権が取れていないがために、前衛のボレーやポーチに捕まってしまうワケです。
・・・ですから、ストロークの出来が悪くて、相手のボレーにやられたことが全てではないのです。
逆に、サービスやリターンの出来がもっと良ければ、決して、同じような展開にはならずに、ボレーで仕留められる展開が増えたかも知れません。
こう考えていくと、ポイントを決したプレイだけが試合を左右したワケではありません。
ポイントが決する前には、必ず、主導権を握り、自分が(或いは自分たちが)優位にラリーを進めるに至ったショットやプレイがあります。
それはなんだったのか?をキチンを理解しないと、的外れな練習を繰り返すことになってしまいます。
さて、あなたの試合はどうでしたか?